【体験談】眼科ナースが解説!眼科看護師の仕事内容ってなに?

転職

こんにちは!「まいにちナース。」管理人のあさりです。

今回は「眼科クリニックの看護師」に焦点を当ててお話していきます。

「眼科の看護師って興味あるけど、どんなことするの?」なんて疑問が解消されるような内容になるかと思います!

眼科とは

眼球や眼球周囲の組織に関する疾患を扱う医学の一分野である。

引用:wikipediahttps://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9C%BC%E7%A7%91%E5%AD%A6

つまり、眼球や瞼、視神経、眼底部などの周辺組織に至るまで含まれている領域であり、

内科的・外科的要素が含まれています。

対象となる患者層は乳幼児〜高齢者まで、全ての年齢層が対象となります。

普段の生活で何気なく見ているもの、たくさんありますよね。

テレビやYouTube、スマホ、読書、食事も目で見て楽しむと言われていますよね。

目って普段の生活ではあまり意識してないですが、とっても重要な組織だと言われています。

人の外部からの情報の8割は視覚情報と言われています。それほどに目は人体において重要ということがわかるかと思います。

そんな目の健康を守るのが”眼科”です。

外科なの?内科なの?

そもそも眼科って内科なの?外科なの?

そんな疑問はありませんか?

消化器、循環器、呼吸器 

いずれも内科も外科もありますよね。眼科も同じです。

手術適応となるような疾患は外科に相当します。白内障手術や硝子体手術、眼瞼下垂などが含まれます。

視神経の疾患や結膜炎などの感染症、アレルギー疾患は内科に相当します。

ひとつのクリニックの中で内科も外科も担当しているということです。

クリニックに所属している医師の得意分野によって、”眼科”といっても内科寄りのクリニックもありますし、外科寄りのクリニックもあります。

また、外科手術といっても「白内障」「網膜硝子体」「眼瞼」「鼻涙管」「レーザー治療」「屈折矯正」と多岐に渡ります。これも医師の専門性により変わってきます!

一人の医師が全ての手術を行う、というよりも、専門の医師に非常勤医師として来ていただいて、手術をする、ということが多いかもしれません!(私が働いているクリニックは非常勤の医師がそれぞれの専門領域の手術をします)

あさり
あさり

眼科は内科も外科も全て含まれます!医師の特色によってどちら寄りになるか分かれてきますよ!

眼科看護師の仕事内容

眼科についてお話しをしたので、次は「看護師」のお話しをします。

眼科領域において、専門の検査員がいるのを皆さんはご存知でしょうか?

視能訓練士(ORT)という、視力検査や視野検査などを専門に行う国家資格の職種がいます。
視能訓練士が在籍している施設では、これらの検査は主にORTが担当し、看護師は検査の補助や患者対応、診察介助を行うことが多いです。
一方、視能訓練士がいない施設では、看護師が視力検査などを担当します。

ORTの方がいるかどうかでも看護師の業務範囲は変わってくるのです。

すべての眼科で同じ業務内容になるわけではありませんので注意が必要です!

このような感じで外来業務と手術室業務があります。

外来業務

今まで病棟にいた看護師さんには、いきなり外来業務と言われても「何をするんだろう?」と疑問に思うかと思います。

先ほどの表にもまとめましたが、基本的には検査、もしくは検査補助や指導を行うことが多いです。

眼科というのは基本的に患者さんの自覚症状や自己申告で検査を進めていきます。

視力検査でも患者さんが答えることで成立します(患者さんが無言を通したら検査になりませんよね)。そのため、患者さんとのコミュニケーションが重要になります。患者さんがしっかりと検査内容、検査方法を理解しなければ正しい結果にならないこともあります。患者さんがスタッフに不信感を抱いていては検査になりません。「検査員を変えてくれ」なんて言われることもあります…。

では、検査の流れについて簡単に説明します!

①問診

受付でも聞いてはいますが、情報の間違いがないか、もう一度確認をします。

目は2つあるので、左右の確認が必要になります。

Aさん
Aさん

昨日から目が痛いんです。

あさり
あさり

どちらの目が痛みますか?また、痛みは表面ですか?奥ですか?

「痛い」だけではどちらの目が痛いのかわかりませんよね。また、「痛い」のが眼球の表面なのか、目の奥なのか、どういう時に痛くなるのか、今も痛いのか…

どのような症状なのか詳しく確認することで「痛み」に対して必要な検査を検討します。診察前に症状を確認することでスムーズな診察につながります。

②検査

Aさん
Aさん

右目の眼球の奥がズキズキします。

あさり
あさり

奥の痛みですね。では、視力検査、眼圧検査、眼底カメラを撮りましょう。

”目の奥の痛み”とのことなので、眼底を見ておきましょう!目の奥には網膜があり、視神経もあります。どこに原因があるのか、医師の判断材料になるように必要な検査を判断し、行います。

この時の問診が誤っていると、不必要な検査を行ってしまったり、必要な検査ができなかったりと診察に時間がかかってしまいます。

判断が難しい場合は自己判断せず、ORT(視能訓練士)さんに確認をします。

検査内容や看護師の行う検査範囲、というのはクリニックの方針にもよるので、全員がしなければならないわけではないと思います。

検査に慣れるまでは機械の操作や撮影したデータに不備がないか不安になることも多々ありましたが、休憩時間や、外来が落ち着いているときに、操作の確認やスタッフの目を借りて撮影の練習を繰り返しました…。固視こしが難しい患者さんなどは、今でも検査が難しいと感じます…。

病棟の頃の業務内容とは異なることが多いので、最初は戸惑うことが多いですが、徐々に慣れていけるかと思います(PC操作もあるので、そういう作業が嫌じゃなければ問題ないかと思います!)。

③手術の申し込み説明

先生
先生

Bさん、白内障の手術になったので、申し込みをしてください。

あさり
あさり

分かりました。手術日は決まっていますか?

先生
先生

Bさんの希望日で予約して大丈夫です。

診察にて手術が決まりましたら、医師から手術の申し込みの指示が出ます。

それぞれのクリニックでのマニュアルがあるかと思いますので、マニュアル通りに申し込みを行います。

▫️アレルギーの有無/服用中の内服薬の確認

▫️採血/眼脂培養

▫️手術日の予約/術前検査の予約

等の聞き取りや処置を行います。眼科でも採血は行います!

④手術説明・オリエンテーション

術前検査の際に手術の説明も一緒に行います。病態の説明は医師から行うので、術前・術後の注意事項や点眼の説明を行います。

特に白内障などは高齢の方が受けられることが多いです。説明する際にも、よりわかりやすく伝える必要があります!説明をしながら患者さんの反応を見て、繰り返し伝えたり、必要であればご家族に同席してもらう必要があります。

⑤コンタクトレンズ処方の補助・指導

10代後半から増えてくるもののひとつに、コンタクトレンズの処方があります。

近年は子供の近視率が増加傾向にあり、コンタクトレンズを使ったことがある/今も使っているという看護師さんも多いのではないでしょうか?

ネットからも購入できますが、自分の近視の度数を知るためにも眼科受診しますよね?(自己判断で度数アップしちゃダメですよ!笑)

処方箋発行のための検査を行います。視力測定や装用感の確認、度数の確認をします。

また、「人生で初めてコンタクトレンズを作りたい!」という患者さんには装用練習を行い、コンタクトレンズの扱いの指導も行います。自分でコンタクトレンズの付け外しができなければ処方箋はお渡し出来ません!

コンタクトレンズの装用指導についても、施設によっては視能訓練士が担当する場合があります。
誰がどこまで担当するかは、施設の体制や役割分担によって異なります。

最初は私たちが患者さんの目にコンタクトレンズを付けますが、すごい緊張します!

自分にコンタクトを付けるのは慣れていても、他者に付ける経験はなかったので、スタッフの目を借りてすごく練習しました(実際に人に付けられるのも経験すると、患者さんの恐怖がわかるかと思います…!人の指が目に近づいてくるの、すごい怖いんです…)。

自分が装用練習をした患者さんが、後日受診した際に、ササっとコンタクトの付け外しをしている様子を見ると感動しますよ(あんなに苦労してたのに〜すごい上手になってる!って!笑)。

⑥点滴処置/採血

眼科の点滴ってなに…?って思いますよね!頻度が多いわけではないですが、必要な業務となります!

術度高眼圧など、眼圧が高くなってしまっている患者さんへ、眼圧を下げるための点滴を行います。

また、採血も手術前に行うものと、検査のための採血行うものがあります。

眼疾患というよりも、他科疾患での目の症状により眼科受診をしてくる患者さんもいるからです。例えば、甲状腺疾患による眼症状(眼球突出やゴロゴロ感、涙目など)や多発性硬化症による眼症状(目の奥の痛み、複視、眼振など)などです。

これらの疾患が疑われる場合、血液検査を行い、陽性であればそれぞれの診療科へ紹介状をお渡しします。

眼科なら採血や点滴がない、というわけではないので、これらの基本手技は身につけた状態で転職することをオススメします!(病棟勤務に比べて実施数は減るので練習ができる環境ではないかと思います…)

クリニックは看護師の人数も限られるので、採血が難しい患者さんが来院されるとスタッフ間で緊張が走ります。とれなかった場合、”人を変える”という手段が取れないからです…!

採血・点滴が得意な方は重宝されるかと思います!

手術室業務

①手術室の管理

手術室の管理も看護師が行います。

清掃や室温管理を行います。清潔も保つことはもちろんですが、手術機器は精密機器です。室温や湿度の管理が不可欠です!

夏の湿気が大敵です!

②手術の準備/片付け

手術日には朝から手術の準備をします(手術開始時間に合わせてするので、日によって少し変わったりします)。これらは清潔操作になるので不潔にならないように細心の注意をはらいます!

病棟でも、先生について清潔操作下での介助を行うこともありましたが、手術室ではより気を遣っている気がします。

術後の感染症(術後眼内炎)は重篤な視力障害につながる可能性があるため、気をつけなければなりません!

手術後には使用した手術室の清掃と物品の片付け、器具の洗浄をします。

クリニックでは院内で滅菌をすることが多いかと思います。洗浄をしたらパッキングします。

眼科の手術器具はとても先端の細いものや細かいものが多いです。先端が折れていないかを顕微鏡を使って確認することもあるくらいです(私の目視では自信がない時など、先生に顕微鏡で見てもらいます)。

洗浄中に折れてしまうこともありますし、落としてしまうと壊れてしまうものが多いのです。そして、高いです…(金額が)。不注意で壊してしまうと、ショックですね…。採血失敗するくらいショックです(私の場合)。

③手術の介助

とても重要な看護業務です!

解剖整理、疾患、術式、薬品の効果、術後の管理、執刀医のこだわり・癖

これらを覚えなければなりません!

私たちが手術をするわけではないですが、なんの手術なのか、次にどの操作をするのか、何の器具や薬品を使うのか。

同じ術式でも、執刀医が変われば手順も使用する器具も変わります。

それぞれの執刀医の癖も把握しておかなければならないので、覚えることはたくさんあるんです。

外来の診察では優しい先生が、手術中は豹変する、なんてこともあるので気をつけてください…!(こればっかりは実際に介助についてみないとわからない部分かと…)

器具の渡し方も先生によってこだわりがあります。例えば、剪刀を渡す際にも順手なのか、逆手なのか、などです。特に縫合する時などは注意しましょう!

外回りでは、❶手術室で直接介助の看護師のフォロー、不足物品の補充 ❷手術前の患者さんの対応と、術後の患者さんの対応、手術の進行具合を把握し次の患者さんの準備

を行います。

直接介助の看護師も、間接介助の看護師もそれぞれ連携をとって手術に挑みます。

④医薬品の発注管理

手術で使用する医薬品の発注も看護師が行います。病棟の頃は使用した医薬品を報告すると、気づいたら補充されていました(私が気づいていなかっただけ?)。しかしクリニックでは知らない間に発注や補充をしてくれる人はいません。

発注忘れ、なんてしたら先生になんて怒られるか…!

なので、定期的に手術室の備品のチェックをします。医薬品も、シリンジなどの備品の発注も、院内で使用するものの発注管理も一緒にしています。外来で使用する検査キットなども合わせて管理しています!

細かい作業も含まれますので、そういう作業が好きな人には向いている業務かもしれないですね。

まとめ

私が勤務しているクリニックの内容になってしまいましたが、眼科クリニックでの看護師の仕事内容をまとめてみました。

「うちのクリニックは違うな〜」っていうこともあるかもしれませんが、参考になればいいなと思います。

手術室業務に関しては、より専門的な内容になるかと思うので、フワッとした内容で申し訳ないです。それぞれのクリニックでのマニュアルがあるかと思います。

今までの経験が活きる場面もあれば、未知の領域の場面もあります。特に疾患や解剖生理に関しては学び直す必要が出てくるので、慣れるまでに少し時間はかかるかもしれないですが、働く環境としては良い診療科のひとつではないでしょうか。

外来業務でも今まで触れてこなかった検査機械を使用するので操作方法を覚えるまでは慣れない業務になるとは思いますが、慣れてしまえば負担少なく、働くことができます。

車椅子の介助等はあっても、移乗介助や体位交換など、看護師の身体的負担が大きい介助はほとんどないため、小柄な看護師さんや移乗解除が苦手な看護師さん、腰痛持ちの看護師さん、などでも負担がなく働けると思います。

私が特に魅力を感じているのは「身体的負担が少ない」「ワークライフバランスが整っている」「残業が少ない」という点です。

勤務時間が終わったら早く帰りたいですよね?

病棟ではなかなか”定時で上がる”、なんてできなかったんですが(当時は定時で仕事が終わらないし、先輩が終わるのを待っていたりしました…)、今は仕事以外の時間を有意義に使用することができるようになりました!(朝も急がなくてもよくなりました!たまに寝坊して焦ることもありますが笑)

そんな看護師さんには眼科をオススメします!一緒に眼科ナースとして働いてみませんか?

眼科などの特殊な診療科はみんながゼロからのスタートです!

転職先としては未知の部分もあり、最初は不安に感じることもあるかと思いますが、知れば知るほど奥深さを感じる診療科なので興味を持ってもらえたら嬉しいです!

「まいにちナース。」は、これからも皆さんのリアルな毎日を応援しています。

無理せず、自分のペースで歩んでいきましょうね!

※本記事は、筆者の勤務経験をもとにした体験談です。
眼科看護師と視能訓練士の業務内容や役割分担は、医療機関によって異なるため、あくまで一例として参考にしてください。

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