新人看護師へ|入職初日に先輩看護師に言われた言葉

ナースの日常

厳しい看護実習や、国家試験も終わり、
今は、合格発表までの、短いお休みの期間かと思います。
本当にお疲れさまでした。

今は何をして過ごしているところでしょうか?

希望に胸躍らせてる人も
緊張で今からソワソワしている人も
もう、今から働きたくないと考えている人も。

いろんな新人看護師の皆さんがいるのでしょう。

私が新人看護師として病棟に入った初日、
あるベテラン看護師に言われた言葉があります。

その言葉は、13年経った今でも忘れられません。

看護師1年目を迎える前に。私が「合格発表」までに何をしていたか

私が国家試験が終わり、合格発表の日までに何をして過ごしたのか、
今では、もうはっきりとは思い出せません。
たしか、卒業旅行に行った気がします。
でも、どこに行ったのか、あまり覚えていないのです。

思い出のある旅行だったはずなのに、
今ではほとんど思い出せないのです。
日々の仕事の中で、私の頭の容量では、楽しい思い出から消されてしまうようです。

スマートフォンのカメラの中には思い出がたくさん残っているのに、

記憶の中の私たちは何を話して、何を食べたのか、写真を見ても思い出せないのです。

看護師に夢も希望もなかった私は、入職する前からすでに働きたくない看護師でした。

期待よりも不安だった、私の看護師1年目


4月になり、とうとう入職式の日を迎えました。

入職して1週間程度は、研修や病棟の配置を見学するところからでした。

実際に配属先の病棟でプリセプターが付き業務開始したのは1〜2週間後から。
なりたくなかった看護師になってしまったとはいえ、社会人です。

責任ある態度でなければいけないと緊張していました。
しかも、覚えないといけないことは山ほど出てきます。
看護師の知識や技術はもちろんですが、社会人としてのマナーも必要です。

両親から社会人になった時の話を聞いたり、

OBから話を聞いたり、

働き始める前にいろんな情報収集をしても、

実際に働くのと、話を聞くのでは全く別物だと感じました。

そして、恐ろしいことに、

1学年先輩が入職して半年で胃潰瘍になったと聞いてしまったのです。

働くのが嫌だった私は、さらに働くのが怖くなってしまいました。

これからどんな恐ろしいことが起こるのだろう、と。

看護学生の時だって、病棟には来ていたのに、

白衣が違うだけで、緊張感が別物のような気がしました。

ドキドキ、ソワソワ
そんな感情が顔に出ていたのか、態度に出ていたのか。

新人看護師へ、ベテラン看護師からの「魔法の言葉」

病棟勤務が始まった日、


「その白衣を着ている以上、患者さんからしたら新人もベテランも関係ないです。

全員が『看護師』です。

みなさんの緊張は患者さんにも伝わります。患者さんの前でそういう態度は出さないように。常に堂々と、胸を張ってください。」

そう、病棟を案内してくれたベテラン看護師に言われたのです。

雷に打たれたかのような衝撃でした。

心のどこかで思っていた「私、まだ新人だし」が読まれたのかと思いました。

でも、同時にストンと、納得しました。
ーー確かに!

看護学生の頃は実習着だったので明らかに「看護師」とは違いがありました。

患者さんや、患者さんの家族の方も「看護学生」として扱ってくれていました。

でも、今私が着ているのは先輩たちが着ている白衣と同じものなのです。

患者さんも、患者さんの家族も、
「この人は新人だから聞かないでおこう」なんて思ってくれないのです。

その瞬間に、看護師としての私の人生が始まったのだと理解したような気がします。

この先輩の言葉は今でも残っていますし、
私が後輩に言ったこともあります。
完全にウケウリです。
でも、この言葉は新人看護師のみなさんにも届いてほしいと思ったのです。

今、自信をなくしている新人看護師のあなたへ伝えたいこと。

やる気があっても、なくても
なりたかった仕事じゃなくても

看護師という肩書きを背負う以上
判断に迷うことも、立ち止まってしまうこともあると思います。
迷っても、立ち止まってもいいのです。

声掛け一つでも、「正解」なんて分からないですし、

患者さんにとって正解だけが「言ってほしい言葉」なのかも分かりません。

「正解」だけが正しいわけじゃない、「一緒に迷う」ことも必要な時が出てくるのでしょう。

言い方ひとつで患者さんが受ける印象もガラリと変わります。

同じ話をしても「怖い看護師」「冷たい看護師」と思われることだってあります。

「頼りない看護師」と思われることもあります。

看護師だからこそ、迷うべきなのだと思うこともあります。


ただ、私たちの迷いを患者さんに伝えてはいけないのだと思っています。

「常に、堂々と」

新人看護師だった私が、患者さんの前に立つときに意識した言葉のひとつです。

そして、その言葉は13年経った今でも、大事にしている言葉でもあります。

※ただし、先輩からの指導中にこの態度だと怒られるので、患者さんの前だけです。

▶︎私が新人看護師だった頃にやらかした事件もいくつか紹介しています。合わせて読んでいてだけたら嬉しいです。こんなやらかしをやっても、今日も看護師を続けています。

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