1年目看護師の皆さん
新人看護師の人間関係に悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
私が看護師になって1番わからなかったことが、1つあります。
疾患のことでも、治療のことでも、患者さんのことでもありません。
「先輩の機嫌の取り方」でした。
もちろん、疾患の勉強も、治療の勉強も大変でした。
患者さんとコミュニケーションを取るのも苦労しました。
ただ、勉強に関しては正解がありますし、
患者さんとのコミュニケーションも働く中で、ある程度は円滑に取れるようになります。
こちらの努力次第で改善ができるものであれば、まだ良かったのですが…。
疾患より難しい「先輩の機嫌」という正解のない問題
私が最初に入職した病院にはいわゆる「お局看護師」と呼ばれる方がいました。
しかも、1人ではありませんでしたし、派閥があったのです。
私が知らないことや、できないことで怒られるのはいいのです。
同じことをしても、その日によっては怒られたりします。
A先輩には「まずは自分で考えてやってみて」と言われ、
B先輩には「自分で勝手にやらないで」と言われ、
C先輩には「なんで自分で考えないの」と言われ……。
誰の言うことが正解?指導者で変わる「手技の矛盾」に翻弄された日々
先輩によっても指導の方法が違うので、同じ手技に関して質問をしても
違う返答が返ってきます。
固定するテープの長さに関しても「大体でいいよ」と言われたり、
「しっかり必要な長さを測ってから切れ」と言われたりしました。
1回目は見学、2回目は先輩と一緒に実施(見守り)、3回目も実施(全て1人で)し、
3回目の手技に問題がなければ独り立ち、という流れでした。
3回とも同じ先輩の指導であれば問題ないのですが、
違う先輩に指導されると、訂正され、訂正した手技で行うと
最初に指導された先輩に「そんな方法教えたっけ?」とまた指導されます。
「前回見てもらったBさんにこうするように教わったんですが…」
と伝えると、
「それは一旦忘れていいから、私が教えた方法で覚えてね」
と訂正される、と言う感じでした。
早すぎても遅すぎても怒られる「報告タイミング」の地雷原
別の日は、
朝の検温後に、発熱患者さんの報告に行くと
「まだこんな時間にそんな報告されてもどうしようもないんだけど」と怒られ、
午後の検温の後に報告に行くと
「そうなんだ。どうして欲しいの?」と言われ、
日勤の最終巡回の前に検温の報告に行くと
「こんな時間までなんで報告に来ないの?先生に指示の確認しないといけないんだからもっと早く報告してよ」とすごく怒られました。
早くてもダメ、遅くてもダメ、昼に行っても正解は分からず…。
一体どうしたらいいんだ…と言う心境でした。
働いているうちに、「明日のシフトは誰がいるんだろう…。あの先輩いるのかな……」
と仕事内容よりも、どの先輩と同じ勤務なのか、を気にするようになりました。
「明日のチームリーダーはあの先輩か…」
と前日の夜から憂鬱な気持ちになることもありました。
当時の私は「どうしたら怒られないか」ばかりを考えていたように思います。
ちょっとずつ報告のタイミングをずらしたり、
機嫌が良さそうな表情のタイミングを見計ったり、
試行錯誤を繰り返していました。
13年目の私が試していた、理不尽な環境を生き抜く「ちょっとズルい」方法
先輩の「背中」と「表情」を観察して、声をかける隙を狙う
まず初めに行ったことは、周りをよく見ることでした。
最初は「すぐ報告しないと」と思って焦って声をかけていましたが、
先輩の状況を観察し、忙しそうにしている時は他の先輩に聞いたり、
機嫌が悪そうな表情の時には、声を掛けないようにしました。
患者さんの状況によっては、すぐに判断を仰ぎたいこともあるので、
必ず、と言うわけではないので優先順位を見極める必要があります。
患者さんの急変など命に関わる時は、怒られてもいいから即報告!これだけは忘れないでください。
先輩に余裕のありそうな状況で質問や報告をする方が、
先輩からのプレッシャーも少なく、こちらも落ち着いて聞くことができるのでオススメです。
言葉より「証拠」。本(資料)を片手に質問へ行く
また、声をかける際にも、「分からないから教えてください」と言うような聞き方ではなく、
「ここまでは調べたんですが、この先がわからないので教えてください」
と言うような、自分で調べたことと、何がわからないのかを明確に伝えるようにしました。
実際に調べたという資料があれば、一緒に持っていくと信憑性が上がりました。
言葉だけで「ここまで調べたんですが」と言ったこともありましたが、
「それ、なんの資料見たの?」とジト目で見られたことがあるのです。
先輩からしたら信憑性がなかったのでしょう。
本当に調べたのか。
調べてないけど「調べた」と言っておけばいいだろう
そう思われていても仕方ありません。
なので、信憑性を上げるために証拠の資料を持っていくようになりました。
何回か資料を持っていくと、しばらくして先輩から「その資料より、こっちの方がわかりやすいよ」と
オススメの資料や本を紹介してくれるようになったのです。
このようなちょっとズルいような方法で先輩へ報告やタイミングを見計らうようになると
先輩の私への態度も徐々に軟化してきたように思います。
もちろん、絶対に怒られない方法ではないので
怒られる日もありました。
それでも「何が正解か分からない」と言うような状況からは抜け出せたように思います。
まとめ
今まさに同じように悩んでいる新人看護師の方へ。
あなただけではありません。
今思えば、
「どうしたら怒られないか」ばかり考えていたあの頃の自分は、
かなり必死だったなと思います。
新人看護師の人間関係に、明確な正解はないのかもしれません。
だからこそ、あの時のように悩んでいる人がいるのなら、
「そんな時期もある」と、少しでも思ってもらえたら嬉しいです

コメント