私は現役で眼科ナースをしています。
実は私自身も20代でICL手術を受け、現在は裸眼で生活しています。
この記事では、
- レーシックとICLの違い
- 私がICLを選んだ理由
- 実際に感じたメリット・デメリット
を体験談を交えて解説します。
近年、近視率がどんどん上昇しています。
このブログを読んでいただいている皆さんの中にも、
コンタクトレンズやメガネが手放せないという方もいらっしゃるかと思います。
毎日のお手入れや、夜勤をしている時、目の乾燥が気になったり、夜勤の仮眠時間の時にコンタクトを外すのはめんどくさいと思っていませんか?
私自身も長年コンタクト生活を送っていましたが、コンタクトの管理や乾燥感に悩み、最終的にICL手術を選びました。
そこで今回は、かつての私のように「裸眼で生活したいけれど、目の手術は怖い」「何から調べればいいか分からない」という方に向けて、眼科ナースの視点からICLの仕組みやリスク、後悔しないための全知識を分かりやすく解説します!
レーシックのメリットとデメリット
レーシック手術が日本に導入されて26年が経ちました。
初めての導入は2000年だそうです。
レーシックは数年前まではよく聞く手術でしたが、近年ではどちらかというと、ICLを希望される方が増えてきたように感じます。
レーシックのメリット
・角膜を削る手術のため、眼内に影響が少なく、眼内炎などの感染症のリスクが低い。
・昔に比べて費用が安くなっていることが多い。
・フラップの安定化が早く、視力の回復が早い。
レーシックのデメリット
・角膜を削るため、元には戻すことができない(不可逆的)。
・術後、もう一度近視になる可能性がある(近視化)。
特にデメリットで紹介した近視化ですが、
数年前にレーシックを受けられた患者さんから、
「最近、また遠くが見えにくくなってきたから、レーシックをもう一度受けたい」
と言われることがあります。
実はここに、レーシックのもう一つの大きな落とし穴があります。
レーシックは角膜を削る手術とお話ししましたが、人間の角膜の厚さには限界があります。そのため、一度削ってしまった角膜をさらに削って再手術をするというのは、目の安全上、受けられないケースがあります。
「じゃあ、また視力が落ちてきたら、一生メガネやコンタクト生活に戻るしかないの…?」
そう思った方にこそ、今選ばれているのが「ICL(眼内コンタクトレンズ)」なんです。
レーシックの「元に戻せない」「削る量に限界がある」という弱みをクリアした、新しい視力回復手術について、ここから詳しく解説していきますね。
ICLのメリットとデメリット
では、ICLが日本に導入されたのはいつでしょうか?
2010年だそうです。
2010年当初は乱視矯正の出来ないICLのみでしたが、
翌年2011年にはトーリックICL(乱視矯正ICL)が導入されました。
さらに数年後にはホールICLといい、レンズの真ん中に小さな穴が空いたレンズが導入されたようです。
「ICL」と一言に言っても様々な種類があります。
2025年には老眼にも対応した遠近両用のICL(IPCL)が導入されています。
世界の近視矯正に対する進化は多くあるように感じます。
ICLのメリット
・眼内にレンズを挿入するため、角膜を削ることなく近視の矯正ができる。術後に目に異常が出た場合、レンズを取り出すことができる(可逆的)。
・強度近視の人や角膜が薄い人にも適応となる(レーシック不適応の人もできる可能性あり)。
・角膜の形状が変わらないため、術後の見え方の質が良い。
ICLのデメリット
・眼内にレンズを挿入するため、目にメスを入れる必要がある。術後稀に感染症を引き起こす可能性がある。(眼内炎)
・レーシックに比べて費用が高い。(自由診療のため受けるクリニックにより金額は変わる)
・ハログレア現象(夜間の光の滲みや光の輪が見える)が起こる。
・白内障手術をする時には取り出さないといけない。
最近では芸能人の方もICLを受けたと話をよく聞くようになりました。
その影響か、多くの方に周知されるようになったのではないかと思います。
現役眼科ナースの私が、20代でICL手術を決意したリアルな理由
ここまでICLの仕組みやレーシックとの違いをお話ししてきましたが、実は冒頭でもお伝えした通り、私自身もICLレンズを目に入れています!
今の眼科で働き始めて1年が経った頃(20代中頃)に手術を受けました。
私自身も小学生の頃からメガネを使用し、高校生の頃からはSCL(ソフトコンタクトレンズ)を装用していました。
高校生の頃に、レーシックという近視矯正手術があるということを知り、
「いつか受けたい!」と思い、裸眼で生活できるようになることに憧れていました。
ただ、保険適応外なので、自由診療となり、お金の問題が出てきます。
高校、専門学生とコンタクトとメガネで生活をしていました。
ズボラな私は2WEEKタイプのコンタクトレンズは管理がめんどくさくなってしまい、1DAYタイプのコンタクトに切り替えました。
ただ、1DAYの方がコスパが悪く、また買い忘れてしまうことも多々ありました…。
買い忘れていた時には1DAYタイプなのに2日間使ってしまうこともありました…。
眼科ナースとなった今だから言えることですが、危険なことをしていたと思います。
1DAYタイプは複数日使用することを想定して作られていません。
感染症のリスクが上昇したり、角膜(黒目のところ)を傷つけてしまう可能性が上がってしまいます。
感染症を引き起こしてしまうと最悪の場合、失明にもつながる可能性があります。
高校生の頃からずっと憧れはあったものの、目の手術ということもあり、なかなか踏ん切りがつかずにいたんです。
でも、実際に眼科で働きながら、ICLを受けられた患者さんの喜びの声を聞いたり、院長や視能訓練士(ORT)の先輩方から専門的な話を聞くうちに、「やっぱり私も裸眼になりたい!」と決意が固まりました。
私がレーシックではなく、最終的にICLを選んだ理由は2つあります。
理由①:10年間のコンタクト代と比較したら「ICLの方がお得」だと気づいたから
手術を受ける前、私は1DAYのソフトコンタクトレンズ(片目は乱視用)を使用していました。
当時の価格で、普通の1DAYが1箱約3,000円、乱視用が約3,500円。 毎月、コンタクト代だけで約7,000円がかかっていました。
これを計算してみると……
- 1年間: 7,000円 × 12ヶ月 = 84,000円
- 10年間: 84,000円 × 10年 = 840,000円
当時、私が検討していたICLの手術費用は総額で約70万円。
「20代の私が、これから先10年以上コンタクトを使い続けるのは確実。……あれ?それなら今ICLを受けた方が、生涯コスト的にも圧倒的にお得じゃない!?」
このコスト面のシミュレーションが、私の重い腰を上げる最大のキッカケになりました。
理由②:事前の適応検査で「レーシック不適応」だと分かったから
コスト面で納得した私は、「まずは検査を受けてから決めよう」と、勤務先のクリニックで適応検査を受けました。
その結果、私の目は「強度近視」であり、さらに左右の視力差が大きい「不同視(差が2D以上)」があることが判明したのです。
片目はギリギリレーシックが受けられる度数だったのですが、もう片方の目が強度近視すぎて「レーシックは不適応」との診断が出ました。
レーシック特有の「将来的な近視の戻り」も気になっていたため、結果として両目ともICLにすることを選択しました。
もちろん、ナースという立場であっても、自分の目にメスを入れる不安や眼内炎のリスクへの怖さはありました。でも、事前に執刀医の先生に不安な点をすべて質問し、納得いくまで相談できたことで、安心して手術に臨むことができました。
感動の視力回復!ICL(眼内コンタクトレンズ)手術は【先進会眼科】
完全裸眼ライフの体験談
では、実際に手術を受けてみての感想ですが…快適です!
理由①:コンタクトの手間からの解放
コンタクトレンズって、たとえ1DAYでも在庫の管理や毎朝の装用や寝る前に外したり…。一見そんな手間には感じないことではありますが、寝坊してしまった朝や、もう何もしたくないほど疲れた日。そういう日、ありますよね?
「あ、新しいコンタクト買い忘れた。」なんてこともありますよね。
そういうちょっとした手間、何気にストレスになっているんです。
ICLにしてからは朝起きた瞬間からしっかり見えていて、寝る瞬間までしっかり見えています。
「あ〜〜、コンタクト外さなきゃ…」なんてことももうありません!
そういう全ての手間から解放されました!
理由②:乾燥やゴロつきがない
コンタクトって、慣れていても乾燥したり、「なんか今日はゴロゴロするな…」なんて日もありますよね?
しかも、夜勤をしていると仮眠中につけたまま寝るとカピカピになって、痛みがでたりもしました。
手術直後はドライアイになり乾燥もしましたが、時間の経過とともに改善されました。
今は乾燥やゴロつきはほとんど感じません。
不便な点:ハログレア現象
では、何も不便はないのか?という点に関しては
もちろん、不便を感じることもあります。
それは、ハログレア現象です。
私のICLはホールICLです。
レンズの中心に小さな穴が空いています。
そのため、夜間のハログレア現象があります。
運転時以外にも、夜間歩行していても車のヘッドライトが丸く、光の輪が見えます。
車が動いていると輪が自分の方に向かってきているように感じます。
これはレンズ自体の特性のため、点眼や目薬、メガネなどでも改善することはありません!
脳が徐々に慣れていくのを待ちます…。
人間の脳とは不思議ですね。
ハログレア現象がなくなるわけではないのに、徐々に気にならなくなるのです!
慣れてはきますが、なくなるわけではないので、
「ICLの不便な点は?」と聞かれたら「ハログレア」と答えます。
レーシックとICLはどっちがいいの?
この質問は患者さんからも、友人からもよく聞かれるものです。
正直、レーシックのメリット・デメリットとICLのメリットとデメリットはネットでもよく見かけますし、最近では多くの方が理解されている部分もあるかと思います。
では、実際に自分が手術を受ける場合、自分に合っているのはどっちなのか。
その部分が気になっている方が多いと思います。
「金額は気にしないからいい方の手術をしたい」
「なるべく費用は抑えたい」
「痛くない方がいい」
様々な考え方や、重要視するポイントがあるかと思います。
全ての方に「レーシックの方がいい」とも「ICLの方がいい」とも言えません!
それは、それぞれにメリット・デメリットがありますし、
患者さんの元々の視力や角膜の厚さ、隅角の厚さ、手術をする際に必要なデータがそれぞれに異なるからです。
レーシックを受けたいという患者さんでも、強度近視で角膜の厚みが足りなければレーシックは不適応となりますし、
ICLを受けたいという患者さんでも、軽度近視で隅角も狭い方ではICLは入れられません。
つまり、どんなにネットで情報を集めて悩んでも、「自分の目の正確なデータ」が分からない限り、どちらがベストかは絶対に決められないのです。
だからこそ、私が患者さんや友人に「どっちがいい?」と聞かれたときは、いつもこう答えています。
「悩む前に、まずはクリニックの『適応検査』を受けてみて!」
適応検査を受けると、自分の角膜の厚さや目の形、正確な視力がすべてデータとして分かります。その上で、専門の医師から「あなたの目の場合、レーシックならこれくらい、ICLならこれがおすすめ」と具体的な提案をしてもらえるんです。
検査をしたからといって、その場で手術を強制されることは絶対にありません(実際に、検査データだけ持ち帰ってじっくり考える患者さんもたくさんいらっしゃいますよ!)。
コンタクトの買い忘れやお手入れのストレスから解放される第一歩として、まずは自分の目の状態を知ることから始めてみませんか?

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