【理想と現実】看護師になる前と後のギャップに驚いた5つのこと|乗り越え方のアドバイスも

こんにちは!「まいにちナース。」管理人のあさりです。

どんな大人になるか夢ふくらませていた小さな子どもの頃、看護学生の頃、皆さんはどんな看護師像を思い描いていましたか?

私が小さなときは「ナースのお仕事」がテレビドラマで流れ、「看護師さんて楽しそう」だなんて、どんな仕事かも考えもせずに、キラキラした憧れのようなものがありました。(今では現場の視点から見てしまうので「こんなにミスしてたらヤバいだろ!」ってツッコンでしまいますが……笑)

「患者さんに寄り添って、笑顔で元気づける存在になりたい」「テキパキと処置をこなすカッコいいナースになりたい」……そんなキラキラした希望を胸に、厳しい実習や国家試験を乗り越えてきたはずです。

しかし、いざ現場に出てみると、「……あれ?思っていたのと違う……」「え、こんなことまで看護師の仕事なの?」と戸惑うことも多いのではないでしょうか。

今回は、私自身の経験や周りのナースたちの声を元に、「看護師になる前と後のギャップ」について深掘りしていきたいと思います。今、ギャップに悩んでいる方の心が少しでも軽くなれば嬉しいです。

看護師になる前と後のギャップ

1. 「寄り添う」時間の確保が想像以上に難しい

一番大きなギャップとして挙げられるのが、「患者さんとゆっくり話す時間がない」ということではないでしょうか。

  • 理想: 患者さんのベッドサイドでじっくりお話を聞き、心のケアも行う。
  • 現実: 常に時間に追われ、ナースコールと検温、処置のループ。

看護学生の頃は、一人の患者さんを深くアセスメントし、ケアを行うのが実習内容でした。しかし現場では、複数の患者さんを受け持ちながら、清潔介助、検査、手術出し、点滴、食事介助、電子カルテの記載……。

「本当はもっとお話を聞きたいのに……」というジレンマに陥る新人さんは多いです。看護の本質は「寄り添うこと」だと分かっていても、業務を回すだけで精一杯という現実は、多くのナースが最初にぶつかる壁かもしれません。

2. 医療スキル以前に「調整力」と「マルチタスク」が求められる

看護師の仕事は「注射」や「処置」がメインだと思われがちですが、実際になってみて驚くのは、その多機能ぶりです。

  • 理想: 医療的な専門知識を駆使してケアに当たる。
  • 現実: 多職種との調整、電話対応、物品管理、そして膨大な「記録」。

医師への報告(報告・連絡・相談)、リハビリスタッフやソーシャルワーカーとの連携、家族への説明…エトセトラ。看護師は病院内の「ハブ(中心)」のような役割を担っています。なぜなら、患者さんの常にそばにいるのが私たち看護師だからです。時に医師と患者さんのご家族との板挟み、リハビリスタッフとの意見の相違、患者さんの治療方針と患者さんの希望が違ったり…。医療・看護業務以外にもその日の仕事は山ほどありますよね。

「私、看護師になったんじゃなかったっけ?」と思うほど、調整業務に追われることも。優先順位を秒単位で入れ替えるマルチタスク能力が必要とされるのは、学生時代には見えにくい側面です。

3. 「命の責任」の重みがリアルすぎて怖い

学生時代も「責任感」は学んできましたが、現場でのそれは次元が違います

  • 理想: 命を救う現場で、誇りを持って働く。
  • 現実: 自分のミスが「死」に直結するという恐怖。

インシデント(ヒヤリハット)一つが、患者さんの生命を左右する可能性がある。そのプレッシャーから、退勤後も「あの患者さんの転倒はなんで防げなかったんだろう」「退勤前に、センサーの電源入れたっけ?」と不安で眠れなくなることも珍しくない。特に新人の頃は仕事を覚えることと、患者さんを診ること、このふたつを成り立たせることがなかなかうまくいかないことが多い。「どれかひとつでもミスしたら私のせいで患者さんが死んでしまうかもしれない…」そんなプレッシャーが常に付きまとい、休日でも心休まらない日々を過ごすこともあるでしょう。

「看護師免許」を持つということは、単なる資格以上の「命を背負う覚悟」が必要だと痛感させられます。このギャップは、プロとしての自覚に変わるまで、非常に苦しい時期を伴います。

4. 人間関係が「チーム医療」以上に「複雑」

ドラマのような華やかな世界……とはいかないのが、リアルな病棟の人間関係です。

  • 理想: チーム一丸となって患者さんを支える。
  • 現実: 厳しい先輩、気難しい医師、理不尽な要求をする患者さんや家族。

看護師は女性が多い職場(最近は男性も増えてきましたが)特有の緊張感があったり、忙しさゆえに言葉がキツくなってしまったりすることも。もちろん、「患者さんが良くなってほしい」と、それぞれの看護観を持って働いているので、意見が異なるのはいたしかたないのかもしれませんね。

患者さんのケアよりも「先輩に怒られないようにすること」に神経を使ってしまう自分に自己嫌悪……というのも、新人あるあるのギャップです。私も新人の頃は翌日のシフトを確認して「あの先輩がいる……」とまだ退勤もしていないうちから、明日が憂鬱になる日々でした。気難しい患者さんももちろん大変ですが、それよりも不機嫌な先輩の方が気を遣って大変ですよね。

5. 体力勝負。もはや「アスリート」の域

「白衣の天使」という言葉がありますが、現場の実態は「白衣の戦士」です。

  • 理想: 清潔感あふれる姿で、颯爽と歩く。
  • 現実: 夜勤でボロボロ、足はパンパン、お昼休憩は15分でかき込む。

おむつ交換、体位変換、移乗介助。腰を痛めるナースも少なくありません。夜勤による生活リズムの崩れもあり、思っていた以上に「タフさ」が要求されます。休日も研修や勉強会で潰れることがあり、自己研鑽と体力の維持を両立させる大変さは想像以上でした。

ギャップを埋めるために大切なこと

ここまで「マイナスなギャップ」を中心に書いてしまいましたが、実はこれ、「誰もが通る道」なんです。このギャップに苦しんでいるということは、あなたが「理想の看護」をしっかり持っている証拠でもあります。

ギャップを乗り越えるために、以下の3つを意識してみてください。

  1. 今日はこれだけできた」を数える
    できなかったことばかりに目を向けず、小さな成功(採血が一発でできた、患者さんに笑顔をもらえた等)を記録しましょう。
  2. 完璧主義を捨てる
    看護はチームで行うものです。自分一人で抱え込まず、できないことは「助けてください」と伝える。これも立派な技術です。
  3. 「自分」をケアする時間を確保する
    患者さんをケアするためには、まず自分自身が満たされている必要があります。休日は仕事のことを忘れ、徹底的に好きなことをしましょう。

まとめ:ギャップの先に見えてくるもの

看護師になる前と後のギャップに直面して、「自分には向いていないかも」と悩む日もあるかもしれません。

でも、数年経って振り返ってみると、そのギャップこそが「看護の奥深さ」だったことに気づく日が必ず来ます。

時間に追われる中でも、ふとした瞬間に患者さんからいただく「あなたが担当でよかった」という言葉。緊迫した場面で医師と阿吽の呼吸で連携できた時の達成感。

これらは、理想と現実の狭間で必死に踏ん張ってきたあなたにしか味わえない、最高のご褒美です。

「まいにちナース。」は、これからも皆さんのリアルな毎日を応援しています。

無理せず、自分のペースで歩んでいきましょうね!

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